親の年賀状代筆、ただの“丸投げ作業”で終わらせないコツ

親の年賀状代筆、ただの“丸投げ作業”で終わらせないコツ

こんにちは、清澤司法書士事務所のスタッフです。

「ねえ、今年の年賀状、代わりに作ってくれない?」
12月ともなると、そんなふうに親御さんから頼まれること、ありませんか?
忙しい時期にちょっと手間なお願いではありますが、実はこれ、親御さんの交友関係を知る、思いがけないチャンスかもしれません。

年賀状を整理してみると、昔の職場の方、ご近所の方、遠方の親戚など、さまざまなつながりが見えてきます。
「この人とは年賀状だけのお付き合いなの?」「最近は連絡を取っていないの?」といった会話を通じて、親御さんがどんな人を大切にしているのかが少しずつ見えてくるかもしれません。

届いた年賀状をもとに「親の友達リスト」を作っておくと、翌年以降の年賀状づくりがぐっと楽になります。
喪中はがきが届いていないかを確認したり、交流の有無を記録しておいたりすることで、交友関係の変化にも気づきやすくなります。LINEやメールの挨拶に切り替わっている方もいるかもしれませんので、そうした点も聞いてみるとよいでしょう。

こうした情報は、将来的に相続や遺言の手続きを進める際にも、思いがけず役立つことがあります。
相続が発生したとき、「親の訃報を誰に伝えるべきか」と迷う場面は少なくありません。
年賀状の宛先リストは、そのまま「お知らせ先リスト」として活用できる貴重な情報源になります。

とはいえ、親御さんが元気なうちは「もしも」の話ばかりでは気が重くなってしまいますよね。
だからこそ、年賀状づくりを“楽しい時間”にする工夫も大切です。
たとえば、定型的な干支のイラストではなく、家族写真や孫の絵、スマホにある旅行や趣味の写真を使ってみるのはいかがでしょうか?親御さんも「まかせっきり」ではなく、「一緒に作ってみようかな」と思ってくれるかもしれません。

そんな自作の年賀状は、家族の記録としても残ります。
「この年はこんな写真を使ったね」「この頃はこんな趣味にハマってたね」
年賀状が、家族の軌跡をたどるアルバムのような存在になることもあるのです。

今年は少しだけ丁寧に、年賀状のお手伝いに取り組んでみませんか?

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