ドラマの“馬の相続”を見て感じたこと

こんにちは、清澤司法書士事務所のスタッフです。
来年2026年は午(うま)年ですね。干支の中でも「馬」は力強さやスピードの象徴として人気があります。最近放送されたドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』でも、美しい馬が登場し、ストーリーの中で重要な役割を果たしていました。馬や競馬が好きな方には、思わず前のめりになってしまうシーンも多かったのではないでしょうか。
ドラマの中で取り上げられていたのが、「相続馬限定馬主」という制度です。これは実在する仕組みで、中央競馬の馬主資格を持つ方が亡くなった場合、その相続人が馬主としての一般的な要件(収入・資産・継続的な支払い能力など)を満たしていなくても、相続した馬に限って所有を続けられる特例です。新たに馬を購入することはできませんが、故人が大切にしていた愛馬をそのまま引き継ぎ、レースに出すことも可能です。
とはいえ、馬の維持には相当な費用がかかります。毎月の飼育料や管理費は数十万円にのぼることもあり、競走馬に詳しくない相続人にとっては大きな負担になるケースもあります。だからこそ、ご家族や周囲のサポートが欠かせません。
ドラマの中では、専門家のアドバイスによって制度を知り、無事に愛馬を受け継ぐことができました。「相続馬限定馬主」の登録はJRA(日本中央競馬会)の制度であり、司法書士が直接手続きを行うわけではありませんが、ご本人やご家族が「知らなかったことで困る」状況を避けるために、情報を得る大切さを実感する良いエピソードだなと感じました。
そしてこれは土地や預貯金など、一般的な相続にも通じる話ではないかと思うのです。手続きが滞ってしまうと所有者がわからなくなったり、せっかくの財産が活用できなくなったりすることがあります。また、趣味のコレクションや仕事で使っていた道具、思い出の品なども、大切にしてきた方にとっては立派な財産です。「誰にどう引き継ぐか」を考えておくことで、ご家族の安心にもつながります。
2026年を迎えるにあたり、相続を少し違う角度から考えてみるのも良い機会かもしれません。
相続に関するお悩みや不安がございましたら、どうぞお気軽に清澤司法書士事務所の無料相談をご利用ください。あなたとご家族にとって最適な準備を、一緒に考えていきましょう。
