親のスマホ、亡くなった後どうする?

こんにちは。清澤司法書士事務所です。

ご家族が亡くなった後、通帳や保険証券、権利証などを探す方は多いと思います。

では、故人が使っていたスマートフォンはどうでしょうか。

「携帯会社を解約すれば終わり」と思ってしまいがちですが、最近のスマートフォンには、相続手続きにつながる大切な情報が残されていることがあります。

今回は、親御様が亡くなった後の「スマホ」について考えてみます。

今のスマホは「小さな金庫」のようなもの

スマートフォンには電話番号や写真だけでなく、さまざまな情報が入っています。

  • ネット銀行・ネット証券
  • クレジットカードや電子マネー
  • 生命保険などの契約情報
  • ネットショッピング
  • 動画や音楽などのサブスクリプション
  • メールや家族・友人の連絡先

特に最近は、通帳を発行しない銀行や、取引をインターネット上だけで行う証券会社も珍しくありません。

つまり、紙の書類だけを探していると、故人の財産を見落としてしまう可能性があるのです。

すぐに解約・処分しない方がいいことも

亡くなった後、「もう使わないから」と携帯電話をすぐに解約したり、スマートフォンを初期化したりするのは少し待った方がよいでしょう。

メールやSMSには、金融機関や保険会社、各種サービスからのお知らせが残っていることがあります。

また、各種サービスの本人確認などに電話番号やSMSが利用されている場合もあります。

相続財産や契約関係の確認が終わる前に処分してしまうと、後から必要な情報を探すのが難しくなることがあります。

「毎月引かれているお金」にも注意

スマートフォンから確認したいのは、財産だけではありません。

動画配信サービス、音楽、オンラインストレージ、アプリ、ネット通販の会員サービスなど、故人が毎月料金を支払っていたサービスが残っている可能性があります。

一つひとつは数百円程度でも、複数契約していることは珍しくありません。

クレジットカードの利用明細や銀行口座の取引履歴とあわせて確認すると、どのような契約があったのか見つけやすくなります。

スマホの中身を勝手に全部見てもいい?

一方で、スマートフォンには非常にプライベートな情報も入っています。

相続人だからといって、故人が利用していたサービスに本人としてログインしたり、故人のアカウントを自由に操作したりしてよいとは限りません。

サービスごとに死亡時の手続きや規約が異なるため、必要な手続きについては各サービスの案内を確認することが大切です。

特に金融機関の口座などが見つかった場合は、通常の相続手続きとして金融機関へ連絡し、相続人として手続きを進めることになります。

元気なうちに「デジタル財産」も整理を

これは相続が発生してからだけの問題ではありません。

ネット銀行や証券会社を利用している場合は、少なくとも「どこの会社を利用しているのか」が家族に分かるようにしておくと安心です。

ただし、暗証番号やパスワードを誰でも見られる場所に一覧にしておくのは、防犯上おすすめできません。

利用している金融機関やサービスの名称、重要な書類の保管場所など、「存在を見つけてもらうための情報」を整理しておくことから始めてみてはいかがでしょうか。

相続財産は「家の中」だけにあるとは限りません

以前は、相続財産を調べるときには、通帳や郵便物、権利証などを探すことが中心でした。

しかし今は、スマートフォンやパソコンの中にも、相続財産につながる手がかりがあります。

清澤司法書士事務所では、相続登記をはじめ、預貯金などの相続手続きや相続した不動産の売却についてもご相談を承っております。

「親がどんな財産を持っていたのか分からない」というご相談も珍しくありません。

遺品を整理するときには、通帳や書類だけでなく、故人が使っていたスマートフォンも、すぐに処分せず大切に保管しておきましょう。

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