施設入居後の実家、すぐに売る?そのまま残す?

こんにちは。清澤司法書士事務所です。
親御様が老人ホームへ入居し、ひとまず新しい生活が落ち着いた頃、ご家族の頭に浮かんでくるのが「実家をこれからどうしよう?」という問題です。
長年暮らしてきた家ですから、「もう住まないなら売ってしまおう」と簡単に決められるものではありません。
「もしかしたら自宅に戻るかもしれない」「思い出のある家をすぐに処分するのは寂しい」と、そのまま残しておきたいと思うのも自然なことです。
すぐに売らなくても大丈夫。でも「何もしない」は要注意
施設へ入居したからといって、必ずしもすぐに自宅を売却する必要はありません。
ただし、気をつけたいのが「とりあえずそのまま」の状態が何年も続いてしまうことです。
誰も住んでいない家でも、固定資産税などの負担は続きます。庭木の手入れ、換気、郵便物の確認なども必要です。
久しぶりに実家へ行ってみたら、庭がすっかり荒れていた……ということもあります。
家の中の荷物も意外と大きな問題です
もう一つ、後回しになりやすいのが家財道具の整理です。
家具や家電、衣類、食器、写真、思い出の品など、何十年も暮らした家には想像以上の物があります。
いざ売却することになってから一気に片付けようとすると、ご家族にとってかなりの負担になることも。
すべて処分する必要はありませんが、施設で使うもの、大切に保管するもの、処分してよいものなどを、できればご本人の意思を確認できるうちに少しずつ整理しておくと安心です。
「売る・貸す・残す」を一度整理してみる
施設入居後の実家には、大きく分けると次のような選択肢があります。
- しばらくそのまま残しておく
- 家族が住む
- 賃貸に出す
- 売却する
どれが正解というものではありません。
ご本人の希望、施設費用、建物の状態、ご家族の状況などによって最適な選択は変わります。
だからこそ、「売るか、売らないか」をいきなり決めるのではなく、まずは今後どのような選択肢があるのかを整理するところから始めてみるのがおすすめです。
元気なうちに考えておきたい理由
特に注意したいのが、ご本人名義の不動産です。
施設入居後に認知症などが進み、ご本人の判断能力が低下すると、「やっぱり実家を売ろう」と思ったときに、ご本人だけでは売却手続きを進められない場合があります。
状況によっては成年後見制度の利用を検討することになるため、将来的に売却する可能性があるのであれば、早めに方向性を話し合っておくことが大切です。
施設選びの「その後」も考えてみませんか?
老人ホームへの入居はゴールではなく、新しい生活のスタートです。
施設が決まるとほっとしてしまいますが、その後には、自宅の管理、家財道具の整理、不動産の売却、財産管理など、考えなければならないことが意外とたくさんあります。
清澤司法書士事務所では、老人ホームのご紹介だけでなく、成年後見などの財産管理に関するご相談や、施設入居後のご自宅の売却、家財整理などについてもご相談を承っております。
「施設は決まったけれど、実家をどうすればいいのか分からない」という段階でも構いません。
ご本人とご家族にとって無理のない方法を、一緒に考えてみませんか。
