親の家、売るつもりはないけれど査定だけしてもいい?

こんにちは。清澤司法書士事務所です。

「親の家はいくらくらいするんだろう?」

実家に帰ったとき、近所で売りに出されている家を見て、ふとそんなことを考えたことはありませんか。

とはいえ、親はまだ元気に暮らしているし、今すぐ売る予定もない。

そんな段階で不動産会社に査定を頼むのは、少し気が引けるという方もいらっしゃると思います。

でも、家の価値を知ることは「売る準備」だけではありません。これからの暮らしを考えるための材料にもなります。

「家があるから大丈夫」と思っていたけれど

老後のことを考えるとき、預貯金や年金は比較的把握しやすいものです。

一方、自宅については「家が一軒ある」という認識だけで、実際にどのくらいの価値があるのか知らないケースも珍しくありません。

例えば、将来老人ホームへ入居することになったとき。

年金や預貯金だけで施設費用をまかなうのか、自宅を売却して費用に充てるのかによって、選べる施設や資金計画も変わってきます。

今すぐ売らなくても、現在の自宅がおおよそいくらになるのか分かっていれば、将来の選択肢を考えやすくなります。

査定額=その金額で売れる、ではありません

ここで一つ注意したいのが、不動産会社から提示される「査定額」です。

査定額は、必ずその価格で売却できることを保証するものではありません。

建物の状態や周辺の取引状況、売却する時期などによって、実際の売却価格は変わります。

そのため、「一番高い査定額を出してくれた会社が一番いい」と単純に考えるのではなく、なぜその価格になるのかを確認することも大切です。

実家について意外と知らないこともあります

査定をきっかけに、不動産について確認してみると、家族が知らなかったことが見つかる場合もあります。

「土地と建物は両方とも父名義だと思っていたら、土地の一部が祖父名義のままだった」

「家の前の道路が私道だった」

「隣の家との境界がはっきりしていなかった」

など、不動産には登記や権利関係の問題が隠れていることがあります。

いざ売却しようとしたときに初めて分かるよりも、親御様が元気なうちに確認できれば、余裕をもって対応できます。

「売る・売らない」を決めるのはその後で大丈夫

査定をしたからといって、売却しなければならないわけではありません。

そのまま住み続ける。

将来は子どもが住む。

施設へ入居したら売却する。

しばらく残しておく。

いろいろな選択肢があります。

大切なのは、いざというときに初めて考え始めるのではなく、元気なうちに「わが家の場合はどうする?」と話しておくことです。

家の価値を知ることも「備え」のひとつ

親の老後について話すと、「介護」「相続」「施設」と少し重たい話になりがちです。

そんなときは、「この家、今だったらいくらくらいするんだろうね?」という話から始めてみてもいいかもしれません。

家の価値を知ることで、老後の資金計画や施設入居、将来の相続について考えるきっかけになることがあります。

清澤司法書士事務所では、不動産の売却だけでなく、相続や成年後見、老人ホームのご紹介なども含めてご相談を承っております。

「売るかどうかはまだ決めていない」という段階でも構いません。

まずは今の状況を知るところから、これからのことを考えてみてはいかがでしょうか。