がん医療について

本日の東京は、午前中晴れ、それなりに気温も上がったのですが、午後から天気予報が当たりぽつぽつと雨が降ってきました。(天気予報では、本日の降水確率は70%だったはずです。ほんとあたりますよね。)

さて、連日のブログですが、、、本当は今日書くつもりはなかったのですが、昨日高額治療薬の話を書いたら、タイミングがいいことに昨日の夕刊にオーダーメイド治療の話が載っていましたので、連日となりますがブログにすることにしました。

オーダーメイド治療。まだまだあまり聞かない言葉ですが、がんの治療方法の話です。

現在の一般的ながん治療は、出来た臓器により「肺がん」「胃がん」「大腸がん」等々と担当(科)が変わってきますが、最新の研究成果によるとがんの原因は同じ臓器での違っている、また逆に違う臓器であっても同じ原因による場合があることがわかっています。

がんの原因は、遺伝子異常により細胞に突然変異が起こり、臓器等の細胞が不死化してしまうことで発生します。原因となる遺伝子異常が、同じ臓器(例えば肺)であってもAさんとBさんでは異なることがあります。また、違う臓器(例えば胃と大腸)であってもCさんの胃がんとDさんの大腸がんで同じ場合があると言うことです。 よって投薬治療の場合、原因の異なる遺伝子異常に対しては、同じ臓器であっても治療薬は異なるものになりますし、違う臓器であっても同じ遺伝子異常であれば同じ治療薬になる・・・ということです。

ちなみにこの遺伝子異常のパターンをチェックする検査も高額となりますが保険適用があります。(医療費は約60万円。高額療養費制度も利用できるそうです。) ただし、この検査を保険で受けられるのは標準治療が存在しない希少がんや原因不明がんなど、標準治療の選択肢が無くなった患者に限られ全体の1%、まだまだ狭き門であるのが現状です。また、この検査の結果、治療の選択に役立つ遺伝子変異が見つかるのは検査を受けた患者の約半数だそうです。

まだまだ課題が多い治療法ですが、がん医療を変える画期的な方法として注目されているそうです。