高額治療薬や医療保険に思う

皆様、週中日の午後をいかがお過ごしでしょうか。

本日の東京は、気温も上がり、日中外出していた私は、少々熱射病気味。途中で頭が痛くなり昼食かねてドトール(全国区のコーヒーチェーンですので分からない方はいないと思いますが・・・。)に避難しました。

これから夏本番。来週月曜日は海の日となりますので、そろそろ梅雨も明けるころと思います。九州地方では相変わらず強い雨が続いているようですが、これも梅雨の終わりの強い雨なのでしょうか。梅雨が明ければ暑い夏がやってきます。皆様健康には十分留意され、元気に夏を乗り切られますよう、心よりお祈り申し上げます。

さて、本日の気になる話題としては高額医薬品です。

毎度のことですが、これも新聞ネタで、月曜日の夕刊に載っていた話題になります。

高額治療薬としては数年前に話題となりましたがん治療薬「オプジーボ」が有名で、皆様もご記憶にはあると思います。当初オプジーボは成人男性が1年間使うと約3500万円かかるとされ、そのあまりの高額な費用が話題となりました。この高額な治療薬の費用に関しては、もちろん保険適用(1~3割負担)となりますが、それでも余りの高額な費用が必要となりますので、さらに負担軽減の仕組みがあり、「所得の高い人しか使えない」といった問題が発生しない様に対応されています。

とは言え、治療薬が高額になり、それを利用する人が増えれば、医療保険の財政面が心配となります。ただでさえ、高齢化社会を迎えるにあたり医療保険を含めた社会保障の財政面が問題視されている中、高額治療薬を使う方が増えれば、保険の財政悪化から保険料の大幅引き上げなどの事態になる可能性が無いとは言えません。そのような事態を避けるためにも、高額治療薬の価格の引き下げ努力が必要となります。オプジーボに関しても、対象となるがんの種類が当初より広がる(広げる)ことにより、現在では当初の価格の4分の1程度まで下がってきているそうです。

いろいろと良い薬が増え、治る病気が増えることにより、健康で長生きができることはよいことだと思います。が、そのために保険料が跳ね上がり、経済的に苦しくなるとか、または若い世代に負担が増え、人生設計が難しくなり、さらに少子化が進み、社会がどんどん暗くなっていく様では本末転倒だと思います。

応分の負担だとか、所得格差の無いサービスの提供だとか、なかなか難しい話で、この場で答えが出る話ではありませんが、より良い社会の為に自分ができることはちゃんと考えていかないといけないかな思った次第です。

最後取り留めのない話となりましたが、本日はここで終わりにします。